海外生活の記録

カナダ・バンクーバー、アメリカ・シアトル、ノルウェー・ベルゲンと移住してきた生活の記録

【ノルウェー】家族用滞在許可申請のプロセス2

1の続きです。

yvrseabgo.hatenadiary.jp

応募フォーム

先にアプリケーションフォームを説明します。
2つめのボタンをクリックすると、以下のようなページに飛びます。
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本人の基本情報、教育について、家族についてなどの質問が聞かれます。
これに答えて応募フォームを提出すると、書類の提出日が予約できるようになります。

この予約ですが、ベルゲンでもかなり先でした。4月頭にやったのですが、一番早く空いていた日が6月半ば。
なので、この応募フォームは書類集めよりも先にやって予約したほうがいいかもしれません。
ただ、ノルウェーに来る前にノルウェーでの提出のための予約を行うのはいいのかどうかわかりません。(今どこに住んでるか?など聞かれるので)

チェックリストの入手

1つ目のチェックリストのボタンをクリックすると、引き続き同様のフォーマットの質問が現れる。
チェックリストの内容はケースバイケースなので、いくつかの質問に答えないとリストが表示されない。

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受け入れ人の国籍はノルディックの国かそれ以外か?
さっき答えなかったか?みたいな質問だが、仕方ない。北欧以外の国を選択。


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受け入れ人がどのような滞在許可を持っているか?
これも先程の質問に似ているが、Skilled workerは選択肢にないので「それ以外」に当たるThe reference person came to Norway with a different kind of residence permitを選択。

受け入れ人は仕事をしているか?
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受け入れ人は自営業か?
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受け入れ人は昨年教育を受けていたか?
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受け入れ人は社会保障機構からお金を受け取っているか?
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受け入れ人は30万クローネ(税引前)以上の収入があったか?
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ここまで答えてやっとチェックリストが表示される。
つまりこの答えによってチェックリストの項目が変わるのである。




やっとチェックリストに基づいて、書類集め、そして提出です。
【ノルウェー】家族用滞在許可申請のプロセス3:書類集め・提出 - 海外生活の記録

【ノルウェー】家族用滞在許可申請のプロセス1

日本人ならばノルウェー含むシェンゲン協定国に滞在する場合180日の中の90日間はビザなしで滞在可能なので、旅行する場合には問題にならないけれど、
長期で滞在したり働く場合には滞在許可(residence permit)が必要になります。滞在許可の種類によって働けたり制限が異なります。

私の場合は、ノルウェーでの採用が決まってからの滞在許可申請で、Skilled Workerというカテゴリの許可になります。
このプロセスは別記事に書いたのだけれど、今回は妻の滞在許可申請のプロセスを書こうと思います。

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普通は自分の滞在許可申請と家族の許可申請は一緒にやったほうがスムーズなのだが、私の場合は自分の分の申請時点でまだ結婚してなかったので、
別で申請することになった。

自己資金の研究者などが家族で長期滞在するパターンであればこちらのブログが詳しい。
tromso.exblog.jp

便宜上「ビザ」とあるが、ノルウェーの居住関係のサイトでは「Visa」は短期滞在に必要なビザのことを指しているようで、長期のものはpermitと呼んで区別していると思います。
https://www.norway.no/ja/japan/norway-japan/news-events/news/visa/

結婚に関する滞在許可申請にはいろんなパターンがあって、ブログなどを検索すると主に女性がノルウェー人と結婚して移住するパターンの説明が多いです。
日本人同士が結婚して、別々に申請してノルウェーに移住するパターンというのは珍しいらしいです。(そらそうか)

ここでのパターンは
日本人同士の結婚で受け入れ側(Reference person)がSkilled Workerの滞在許可で滞在している。
ノルウェー国内で滞在許可申請

するパターンの説明になります。

オンラインで応募

まずUDI(移民局)のホームページから、応募を始める。VFS Globalのホームページに日本語のページがあるが、結局はUDIのページに飛ばされるので英語がノルウェー語で進めないといけない。

https://www.udi.no/en/

このページの"Want to apply"から"Family Immigration"を選ぶ。このとき、Applicant(応募者)の国籍を聞かれるので、配偶者の国籍を入力する。私の場合は妻が応募者に当たるので、Japanと入力。

次にReference person (受け入れ人)の国籍を聞かれる。例えばノルウェーにいるパートナーがノルウェー人だったりデンマーク人だったりすると、彼・彼女の国籍をここに入力するが、この場合は私は受け入れ人なのでここもJapan.

次にFamily immigration with a citizen of a country outside the EU/EEAというのが表示されてクリックすると、受け入れ人の滞在許可がどのタイプか聞かれる。Residence permit for skilled workersを選ぶ。

次のWhat kind of family member are you?(どんな家族関係?)という質問には配偶者なのでspouse or registered partnerを選択。

配偶者や雇用先に代理で申請してもらうかどうか、という質問。
当日私はついていったし、書類集めもほとんどやったのだが、本人にもこういうプロセスを体験してもらおうと思ってNoを選択した。
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すでにノルウェーにいるか?という質問。これは日本で提出するか、ノルウェーに来てから出すかで異なる。
私は早い段階でノルウェーに来てもらいたかったことや、妻の居住地が東京から離れていたことなどを理由にノルウェーに入ってから出すことにした。
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日本で出したほうがよいか、ノルウェーで出すかはケースバイケースではないかと思う。ただ、日本では2019年の1月からノルウェー大使館での滞在許可申請受付がなくなり、申請センターで提出したあと北京のノルウェー大使館に送られることになった。ちょうどその変更直後のタイミングだったので、プロセスが遅くなるかもしれないと思ったのも、ノルウェーで出すことにした理由の一つ。

どの市で提出するか?
私はベルゲンに住んでいるのでBergenと入力。
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その後出てくるのがこんな画面。
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この1つ目のチェックリストに集めるべき書類が載っている。
2つ目のApplication formでオンラインでの応募を行う。

それぞれの説明については記事を分けます。


続き
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【ノルウェー】 ノルウェーの医療費は無料なのか?

先日から舌の裏に口内炎?水ぶくれ?ができては潰れる、というのを繰り返していて気持ち悪いので病院に行くことにした。

ただでさえ病院に行くのって億劫だし、外国で病院に行くのって怖いのですが、アメリカで骨折したし歯医者に行った経験もあるのでだんだんビビらなくなってきています。

しかも、ノルウェーの医療費はタダ!

と思っていたのですが、厳密には完全無料ではないみたいです。
Twitterで下記のようにツイートしたら、完全無料じゃないよ、という指摘を頂いたので、ちゃんと調べてみた。

医療保険制度について

まず日本語で「ノルウェー 医療費」などで調べてみると、北欧の高負担高福祉などの議論について記事がいろいろ出てくる。
制度の説明では在ノルウェー日本大使館の「ノルウェー国民保険制度の概要」が良さそうだが、医療費についての記述は以下のみ。

・医療費給付
国民保険の加入者は、無料で国公立病院での医療を受けることができる。一方、一般・専門診療、心
理カウンセリング、病院までの移動費用、薬代などに患者の一部負担がある。患者負担には上限
(2014 年は 2105NOK)が定められており、それ以上の費用負担が生じる場合には、医療費給付を受
けることができる。

無料やん?
でも、一般・専門診療は一部負担?
よくわからないので、この元ソースであるThe Norwegian Ministry of Labour and Social Affairs 公表の
「The Norwegian Social Insurance Scheme」の最新版を見てみる。

このドキュメントのセクション9にHealth Care Benefits, つまり医療費の給付等について書いてある。

一段落目の最初の文章。

All persons insured in the Norwegian Social Insurance Scheme are granted free
accommodation and treatment, including medicines, in hospitals.

ノルウェー社会保険スキームにカバーされているすべての人には薬を含む治療が病院で受けられます。


一見当たり前っぽいので見逃しがちだが、この「病院で」というのがキー。
続く段落で

For treatment outside a hospital by a doctor (a general practitioner or a specialist), a
psychologist or physiotherapist, and also for prescriptions of important drugs and for
transportation expenses in connection with examination or treatment, the patient has to
pay a share of the cost

病院以外での医師(一般治療、専門家)、心理カウンセラーによる医療、また重要な薬の処方箋や診療や治療のための移動費用はその一部を患者が負担する。
このとき、ここで「一般治療」と大使館の書類で訳されている言葉は、英語ではgeneral practitionerや略してGPと呼ばれていて、ノルウェー語ではfastlage(ファストラーゲ)と言われている医師です。

ノルウェーの診察方式

ノルウェーの公共の医療システムは一次診療と二次診療が明確に分かれていて、まず何科を問わずお医者さんに見てもらう場合は、自分に割り当てられているGPのところに予約をとって診察に行き診てもらいます
そのうえで、さらなる治療が必要と判断された場合は二次医療に当たる病院や専門医療を紹介されるという仕組みです。紹介状なしに一次医療をすっ飛ばして病院や専門医療に自分で行くと保険でカバーされず自己負担になるらしい。

このGPは自分の住んでる場所などに応じてノルウェーで住民登録した時点で自動的に割り当てられます。
しかし、自分で好きな医師に変更することも可能です。

診療にかかるお金

上の文章をまとめると、二次診療に回されて「病院」に行く場合は無料、その他専門治療に回される場合は一部負担。その前に一次診療に行く場合は、成人の場合は一部負担になります、ということですね。

2019年1月1日現在で示されている金額は、GPの診察が一回につき155クローネ(約2000円)、専門医療や心理カウンセラーが351クローネ(約4500円)。


この患者負担分には例外があって、12歳以下の子供は無料です。16歳以下の子供も、外科医や心理療法士、特定の薬や移動費用などが無料になるようです。
書いてて気づいたけど、移動費用って救急車のことかな?

妊娠中・出産後の診察・診療も無料です。

自己負担分にも上限があって、外科医や心理療法士、特定の薬や移動費用などの上限が2369クローネ(約3万円)、それ以外の理学療法やカバーされる範囲の歯科医療、リハビリなどの上限が2085クローネ(約27000円)。
自己負担がこの上限超えると、カードが発行されて、そのカードを提示すれば上限以上分は保険でカバーされるそうです。


最初の診察はお金がかかるけど、病院に移される場合や薬にお金がかかるなどシリアスな場合はカバーされる、という仕組みになってるようなので、安心ですね。

制度の欠点

保険制度の大局から議論する意図はないのですが、完璧に見えるノルウェーの制度もいくつか欠点があります。

待ち時間が長い。

先の私のツイートでもありましたが、一次診療であるGPを予約するには、決められている自分の担当のGPを予約しないといけません。
結局、今週行けるかな、と思って予約したら2週間後と言われました。

北欧の医療費は無料だったり負担が少ないと有名ですが、例えばUCLAの津川さんが何度も指摘されているように、医療費無料のトレードオフとして待ち時間の長さがあります。


こう聞くと、「急病になったらどうするのか?」と思ってしまいますが、もちろん緊急時には救急車を呼べます。ノルウェーでは113が救急車を呼ぶ番号です。


また、救急車を呼ぶほどではないがすぐに病院に行きたい場合は、有料で行ける民間の病院があります。まさに待ち時間を「払う」かお金を払うかという感じですね。
知ってる限りでは、以下の病院がベルゲンとオスロにあって、一律595クローネ(約7500円)で一次診療を受けられるみたいです。
Dr.Dropin


フィンランド人の同僚いわく、ノルウェーはだいぶ早いらしい。フィンランドのほうが待ち時間は長いそうです。
地域差もあるようで、平均でGP一人あたり1500人の患者を持っているようですが、人気の違いや人口分布によって早く予約が取れるGPもいればなかなか取れない人もいるみたい。


歯科がカバーされていない

なぜか歯科診療は基本保険でカバーされません。18歳以下の場合は保険でカバーされますが、大人は特殊な病気や事故で歯が欠けるなどではない限り、全額負担です。
ノルウェー人の友人曰く、がんばって日頃から歯を磨き、虫歯になったら「泣きながら払う」そうです。

私のケースでは、妻が虫歯になって、一度歯医者に連れて行ったら診察のみで600クローネ、そして治療の見積もりで親知らずなど含めて15000クローネと言われました。
日本への航空券と診察代(日本の国民健康保険適用)を足したほうが安かったので、日本に帰ってもらいました・・・。

2019年9月16日追記

別記事で、民間のクリニックについて書きました。

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【ノルウェー】ベルゲン近郊のリゾート地に行ってみた

勤務先の研修みたいなのがありました。
一泊二日で、ホテルに泊まっていろんな議題についてプレゼンを受けたりディスカッションをするものなのですが、
その場所がリゾートホテル。

ベルゲンからバスで45分ほどにあるSolstrand(ソルストラン)という場所で、景色の非常にきれいな場所。

solstrand.com

Solはノルウェー語で太陽、strandは浜辺とか海辺という意味らしいですが、言葉通りの海と空が綺麗なところ。

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きれいなサウナや、屋内・屋外の温水プールも完備。屋外プールはインフィニティ・プール風になっていて絶景!
入りたければ海にも入れるようになってました。

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もちろんバーも完備。
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ウェブページの説明では、スパもあるのでマッサージとかも受けられるみたいです。
食事もノルウェー伝統料理を中心に夕食は3品のコース料理、朝昼はビュッフェ形式で、めっちゃおいしい。

気になるお値段は一晩3000~4000クローネ。日本円で4万円から5万円とかなりお高め。
自分ではなかなか来ないだろうな〜って感じのところですが、ベルゲン中心部の観光地みたいにガヤガヤしていないし、空港にも近いので宿泊先の一つとして選択肢にはなるかもしれません。

ノルウェーの確定申告

ノルウェーで初のタックスリターンをやりました。日本語だと確定申告に当たるのか?年末調整?

4月30日が期限だったのですが、何すればいいかわからず放置してたらフィンランド人同僚がやったか確認してくれたのでやり方を聞いた。

とりあえずaltinn.noにログインすると、RF-1030 Tax Return...からはじめるメッセージが来ていて、開くとそのまま青いボタンでフォームに進める。
外国人の労働者としては、収入の10%か40000NOKの小さい方まで控除がかかるので、それを申請しないといけないらしい。

詳しいやり方は以下のリンクに載っていた。2018年は8月からの給料しか無いので、給料の10%を”3.3.7 Ten per cent standard deduction for temporary stay in Norway”という項目に入力。
www.skatteetaten.no

それ以外にはデフォルトで入力されていて、特に他に収入などはないのでそのまま提出。電子署名なので、実質クリックするだけ。
どれぐらい帰ってくるかわからんが、ちょっとでも帰ってくると嬉しい。

ノルウェーで自動車の運転免許の実技テストを受けた話

タイトル通り、実技テストを受けた話です。

日本の運転免許を持っている方なら、ノルウェーに入って1年以内なら実技テスト免許で交換できるので、あまり日本人に需要のない話ではあります。
日本の免許の切り替えについての詳細は大使館のウェブページに載ってます。
運転免許証 : 在ノルウェー日本国大使館


実際に切り替えた方は、例えば以下のブログとか。
Convert the driver’s license


しかし、私の場合は日本の免許とアメリカの免許両方持っていた上に、アメリカの免許が失効しかけていたので、アメリカの免許の方を切り替えようと決めました。
日本の免許を切り替えると、日本の免許を取り上げられてしまうので、また帰国時に切り替え申請するか紛失したことになって再発行することになるのでわりとめんどくさいな~と思ったからです。
あと免許の翻訳を作りにオスロに行くのがめんどくさい。

結果的にアメリカの免許を切り替えると、実技テストを受けないといけないため、費用・時間ともにかかってしまったので、微妙でした。

費用

まず気になるお値段ですが、結果的にけっこうかかった。

眼科検診 795
自動車レッスン x 5 3425
試験用自動車レンタル 2300
試験費用 1100
免許用写真 80
免許申請費用 300
合計 8000

今日のレートだと、合計で104,585円かかってますね。自分で計算してて冷や汗出てきた。

手続き

基本的な手続きは以下のサイトに説明があります。
Exchanging driving licences from non-EU/EEA countries | Statens vegvesen

このサイトによれば、オーストラリア・カナダ・香港・イスラエルモナコニュージーランドサンマリノ・韓国・アメリカ・スイス・グリーンランド・日本の免許であれば交換できるようです。
ちなみにこのリストはEU/EEA以外の国のリストです。EU/EEA圏内なら基本的に同じカテゴリーでそのまま免許を使って運転できるみたいです。

眼科検診

まずサイトにある申請書に記入します。その際に個人の健康状態についての質問があります。僕の場合は1番の眼鏡がいるってところでひっかかってるのでYesにしました。すると、次のページで「1番の質問にYesと答えた人は、視力の診断書が必要です。」とあります。ノルウェーの場合は、眼鏡屋さんがこういう診断を行ってます。私は近所のSpecsaverという眼鏡屋さんにいって視力を測ってもらい、診断書を発行してもらいました。これが上の費用の表での「眼科検診」。

いざ申請

申請書と診断書、パスポート、個人番号が書いてある紙を持ってtraffikstasjonに行きます。
Trafikkstasjoner | Statens vegvesen

まぁこういう役所にありがちですが、遅めに行くとめっちゃ待たされます。番号を取って待つのですが、午前遅めとかに行くと昼食挟むせいで窓口の数が減ったりするので行けるなら朝早く行ったほうがいいです。
外国免許を切り替えたい旨を説明して申請書等を提出します。申請が受け付けられると結果が出るまで待っててねと言われます。この結果はAltinnの方に送られてきますので、MinIDもしくはBankIDが必要です。

結果

申請から一ヶ月弱ぐらいで結果が来てました。
結果は実技試験をパスしたら交換できますよ、とのこと。
これはアメリカの免許の州によって違うのか、アメリカはどこでも実技テスト必要なのかどうかわかりません。
以下のWikiによれば、基本的に実技テストは必要っぽいです。日本は安全基準が高いからいらないのかな?左側通行なのに実技試験いらないっていうのはちょっと謎だけど。
wikiprocedure.com

実技試験のアポ

実技試験の予約は電話かもう一度オフィス行くか、自動車学校を通してオンラインで行います。

実技試験のためには教習車(助手席にブレーキペダルついてるやつ)が必要ですが、自動車学校に借りて試験を受けないと行けないっていうシステムになってます。
そのため、グーグルで適当に自動車学校探して、電話してみました。日本の自動車学校と違って、すっごいカジュアルな感じで対応してくれました。
試験のための自動車レンタルもなれているようでしたが、「試験は割と厳しいので一度レッスン受けることを進めるけど~」と言われて、同時にレッスン費用も教えてくれたので、
一度受けておくことに。

ノルウェーの自動車レッスン

「じゃあ○日の○日に来てよ!」っということで行ってみたら、搬送トラックが行き来する大きな駐車場の片隅にある雑居ビルの中にある一室。
日本の自動車学校のイメージで行ってたので、練習場とかあるのかと思ってたけど全然違う。しかもオフィスに鍵かかってて誰もいない。約束の時間から数分して
パーカーにジーンズの兄さんが登場。オフィスに入って少し手続きの話をした後「じゃあ乗ってみようか!」ってことで運転することに。特に入学金とかそういうのはないっぽい。

レッスン、といっても堅苦しいものではなく教官?の言う方向に向かって運転していくだけ。例えば、オスロって言われたオスロって書いてある青看板を見てその方向に行く。次のメッセージがあるまではオスロ行きを続けて、新しい目的地が告げられるとその方向に行く、というだけ。なんかただのドライブみたいになってきて、教官も「最近結婚したんだけど、新婚旅行に日本行こうと思ってるんだよね~」なんて話をし始める。まぁ運転自体は私も慣れてるので、特に問題なく運転する。

レッスンの前半は教習所のオフィスがあるところから、試験場のあるtrafikkstasjonまで運転。そこの駐車場に止めて、運転に関するフィードバックをもらう。
彼のフィードバックでは、運転自体は慣れてるから問題ないけど、ノルウェー特有の交通ルールに慣れておいたほうがいいねってことだった。
以下にその交通ルールをまとめておく。

ノルウェーの交通ルール

優先道路

ハイウェイとかではない一般道では、優先道路が設定されている。優先道路かどうかは以下の看板で示されている。

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優先道路

もしこの看板が立っている道路なら、自分が優先なので右から入ってくる車はさほど気にしなくていい。

問題はこの看板が立っていない道路である。例えば自分が走っている道路がまっすぐで、右側から別の道路がつながっているT字路があるとする。
この場合は、自分がまっすぐ走っていても右側から入ってくる車を入れてあげないといけない。試験の場合は、こういう道ではきちんと右側を確認しながら減速しているかどうかが見られるらしい。
こういう道は住宅地とな田舎道に多かった印象がある。右から入って来る道路がストリート名のある道路であれば入れてあげないといけないが、ただ番号が書いてあるだけの道なら道路とみなされないので譲る必要はない。

ラウンダバウト

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Roundabout

日本でも信号機より効率的という説があって取り入れられ始めているラウンダバウト(トラフィックサークル)だが、ノルウェーはめっちゃ多い。
アメリカでも大規模なものはあまりなかったので、わりと入るタイミングや出方がわからないところもあった。

まず入るときだが、交差点と同じように最終的に出る出口が左なら左ウィンカー、右なら右ウィンカー、まっすぐなら何もつけずに進入する。すでに入っている車が優先だが、入るタイミングに少し慣れが必要な印象。
一車線しかなければそのまま進入だが、2車線なら例えば四叉路で左に行くなら左車線、直進と右折なら右車線から進入する。
2車線のラウンダバウト場合は、進入した車線と退出する車線は同じレーンでないといけない。あとラウンダバウトから出る場合は右ウィンカーをつける。
左折のときに多いのが、ラウンダバウトの内側の車線から退出する場合で、外側レーンに走っている車がいないかしっかりチェックしないといけない。実際危ないし、試験官はしっかりチェックしている。




あとは基本的に同じルール。歩行者がいたら横断歩道は一時停止だし、スピードは指定がなければハイウェイで80km/h, 一般道で50km/h。
ノルウェーはわりと歩行者が信号無視したり横断歩道がないところを横断したりすることが多いので、注意が必要だ。

試験日程

試験の日程は上述の通り、電話かオフィスか自動車学校で予約する。朝8:10というスロットがよく空いているが、朝早いし何より通勤ラッシュとかぶるのでおすすめしないらしい。
私の場合は自動車学校の車の空き具合と、試験のスケジュールの兼ね合いで、少し間が空いてしまうのでもう一度レッスンを入れることにした。
上の費用の表でレッスンx5となっているのは、レッスン1単位が45分だが、短いので一回のレッスンで2単位(1時間半)使った。
その上に、試験の日に自動車学校から試験会場まで運転して行くときに、最終確認という意味で少し練習しながら行くので、それに1単位。それで合計5単位という内訳である。
特に指定したわけではないのでそういうもんなのだと思う。

試験

試験の日は、上述の通り教官と一緒に試験場であるtrafikkstasjonに向けて移動する。
その後、試験場の窓口で試験の申請を行う。その場にあるスピード写真機で写真も撮影する。
試験費用と写真の費用で1180NOKを支払う。高い。

運転試験は、trafikkstajonのパーキングロットから始まる。試験官と一緒に車に乗り込んで、まず試験の説明を聞く。
以下の点が説明された。

  • 運転し始めてから帰ってきて駐車するまでのトータルを見ている。
  • 試験官は目的地の方向を指示するので、次のメッセージがあるまでは言われた目的地に向かって進む。しかしわからなければ聞いてもいいし、目的地を間違っても減点はなく、戻るだけ。
  • 黙っておくかちょっとした会話するか選べるけどどっちがいい?と聞かれるので、一応黙っておくほうを選んだ。

ちなみに試験はすべて英語で行ったけど、事前に英語がいいことを伝えておくほうがいいらしい。私は伝え忘れていたが、試験の申込みも全部英語で行ったので察してくれていたっぽい。

次に試験が始まるが、安全確認に関する簡単な質問を聞かれる。私の場合は、パワーステアリングが機能しているかどうかチェックせよという問題。ハンドルを動かして、その後またエンジンを付けてからハンドルを動かして動く範囲が広いですね、と説明する。簡単である。次に、もしパワステが動いてなかったらどうするか?という質問が来た。ノルウェーではパワステ動かなくても運転はしていいが、ハンドルがすごく重くなるので気をつける、というのが模範解答になる。

これらの安全確認に関する質問については、自動車学校で質問と解答がまとめられた紙をもらっていたので一読しておいた。

その後、いよいよ出発。試験内容はレッスンとほぼ一緒である。
記憶が正しければ駐車場から出る→ラウンダバウトから住宅街方向に出る→住宅街をグルっと回ってハイウェイへ→ハイウェイから田舎道に出る→田舎道をグルっと回ってまたハイウェイへ→ハイウェイから出て住宅街の狭い道へ→パーキングロットのある狭い道でUターンしろと言われる→またハイウェイに戻る→ハイウェイから別の田舎道へ→田舎道からtrafikkstasjonの駐車場へ戻る、という順番であった。

一時停止から70km制限の道へ出る時に周りの車が速くて入りにくかったが、試験なので保守的に待った。
あと、ラウンダバウトで出る時にレーン変更(ルール違反)しながら出てくる車がいたのでヒヤッとしたがうまく対応できたので高評価だったらしい。

合格後

駐車場に帰ってきて、試験官がiPadで結果をアップロードした後、合格が告げられる。

合格したら、窓口に行ってIDを見せ、申請料の300NOKを支払う。それで仮発行の免許がもらえる。カード型の免許は数日で届くらしい。




関係ないけど、ノルウェーで有名なラウンダバウト。
www.youtube.com

オスロとベルゲンの間にある長いトンネルの間にあるらしい。青い光で空を表現してるらしいが、むしろ幻想的になってないか笑

ノルウェーでの銀行口座の開設プロセス <S'banken> 郵便局でパスワード書いた手紙が受け取れない・・

別記事で、ノルウェーでどの銀行に口座を開くかリサーチしたものをまとめましたが、今回は実際に口座を開いたプロセスについてまとめます。

おおまかな流れ

プロセスの大まかな流れは

  1. ウェブページで開設の申請をする
  2. 一時パスワードを郵便局で受け取る。
  3. 受け取りの際に提出するパスポート(ID)で、バックグラウンドチェック
  4. それが通れば開設。一時パスワードでログインしてパスワードを設定。
  5. ログインに必要なコードカード(ワンタイムパスワード)も、同時期に送られてくる。

オンラインで申請

S'bankenは完全オンラインバンクで、すべての申請はオンラインです。と言っても、今ノルウェーはどの銀行も最初はオンラインで申請するようになってるみたいですね。

オンラインでの申請に必要だったのは

  • 名前
  • 生年月日
  • ノルウェーID (11桁)
  • 秘密の質問の設定と解答

という感じで、すぐに終わった。
申請したのが9月4日の火曜日。


郵便局の支店で、パスワードの紙を受け取る。(申請から3日目)

オンラインの申請が終わった後、メールによれば6営業日以内にオンラインバンクにアクセスするための一時的なパスワードと、実際の手続きが始まってからのワンタイムパスワードがずらりと書かれたカードが別々に郵便で送られて来る。一時的なパスワードの方は郵便局でIDを見せて受け取らないといけないが、ワンタイムパスワードカードは直接家のポストに来るらしい。実際には3営業日で来た (9月7日(金))。

いや、正確には来たという連絡が来た。ノルウェーの郵便物は、日本みたいに判子押したりアメリカでサインするようなものの場合は、荷物は自宅ではなく最寄りの郵便局に行く。といっても、いわゆる郵便局ではなくて、そういう手続に対応する窓口がスーパーに設置してある。近所の窓口に、郵便が届きましたよ、というメールが来たのだ。パスポートとノルウェーIDナンバーの書いた紙を忘れずに、というメッセージと共に。

そして引取りに行き、メールを見せてパスポートを提出。すると、郵便のおっちゃんが何やらカウンターの下にある機械らしきものでパスポートを読もうとする。2回、3回とやってみるがうまくいかないようだ。そして最終的に、「これは多分外国のパスポートだからだめだ。銀行に電話して、どうすればいいか聞いてみて。」と言われる。


銀行への電話(申請から4日目)

仕方ないので電話してみた。しかし自動返答で、完全にノルウェー語なので何番を押したら担当者につながるかわからない。仕方ないので翌日仕事場でノルウェー人に協力してもらい、連絡してもらう。パスポートを見せたけどスキャンできなかった旨を伝えると、向こうから郵便局に連絡してスキャンなしでも受け取れるようにしてくれるとのこと。連絡してからしばらく時間がかかるので、郵便局でピックアップできる内容のメールが来たら郵便局に行ってください、と言われる。

金曜日に電話したが、月曜日が終わってもメールが来ない。

火曜日になって、それっぽいメールが来た!一応Google翻訳にかけて、ざっと読みで確認してから郵便局へ。
しかし、郵便局のおっちゃんは、まだできないよ、と言われる。携帯でメールを見せると、「これは自動で送られるメールで、ピックアップし忘れてるから早くピックアップしてね、というリマインダーだよ。」と言われる。

いつメール来るんだよ〜と困ってると、おっちゃんがその場で銀行に再度電話してくれた。当然カスタマーサービスなんて何十分も待たされるのが普通なんだけど、電話の音声聞きながら他のお客さんの対応をして待つおっちゃん。そして、15分ぐらい待ってやっとコールセンターにつながった。メールを待ってる旨を伝えて、2日以内には行くはず!というお言葉をいただく。それにしても、ノルウェー人の対応が柔軟で驚く。おっちゃんにお礼を言って、とりあえずその日は帰宅。

ようやく一時パスワードの受け取り(申請から9日目)

翌日水曜日、ついにメールが届く!帰宅後急いで郵便局へ行くと、昨日とは違う兄ちゃん。同じ説明をして、やっと手続きをしてもらえた。
手続きをしながら、スキャンしてIDを読むシステムはここ半年ぐらいで導入された (2018年9月時点)、と話してくれた。ノルウェー人のIDならだいたい通るけど、外国人のパスポートはまだ読めないのかもね、とのこと。

だから過去のブログにはここで困った件が載ってなかったのか〜と一人で納得。これからノルウェーで銀行作る人は注意が必要かもしれないです。

兄ちゃんは「これは古い方法なんだよ」と言いながら、コピー機で申請書らしきものと、私のパスワードをコピーして、手書きでサインをさせられた。おそらくこのパスポートコピーとサインで、バックグランドチェックをしてから銀行口座が開設されるようだ。


内容は、パスワードの受け取り後、遅くとも1日後にはメールを送りますが、それが来てから一時パスワードとノルウェーIDを使ってログインして、自分のパスワードを作ってね、というもの。
ただ、私の場合は”古い方法”でプロセスしたので1日じゃ済まなかった・・・。


一時パスワードが書いた手紙の内容は以下の通り。もしGoogle翻訳使いたい方がいたときのために、手打ちしたものを貼っておきます。

Kjære kunde

Vi er glade for at du har valgt Sbanken som din nye bankm, og lover å gjøre vårt beste for at du skal bli fornøyd med oss.
Slik kommer du i gang:

Du mottar en e-post når nettbanken din er klar til bruk. Det skjer etter at vi har mottatt og godkjent legitimasjonspapirene dine, og er senest førstkommende virkedag etter at du var på Posten.

Gå til www.sbanken.no for å logge deg inn og lage ditt personlige nettnbankpassord. Velg et nettbankpassord som er enkelt å huske og vanskelig å gjette for andre. Sørg for at ingen andre får kjennskap til det, heller ikke nære familiemedlemmer.

Du trenger også et engangspassord hver gang du logger inn i nettbanken. Du velger selv om du vil bruke kodekortet vi har sendt deg i posten eller å få tilsendt engangskode på SMS.

Har du BankID fra oss eller andre kan du også bruke den til å logge inn i nettbanken.
Har du spørsmål kan du ta kontakt med oss på telefon 55260000. Vi har åpent alle dager fra 06 til 24, hele året.

Ditt midlertidige nettbankenpassord er: ********

Det er kun gyldig en måned fra bestillingsdato.

ワンタイムパスワード用のカード (Kodekortet)

一方で、郵便で今度は直接ポストにワンタイムパスワードの一覧が載ったカードが送られてきた。
クラッチで隠されてるけど、パスワードが30個ほどずらりと並んだカード。これは受け取るのにIDとかいらないのか・・・。

郵送された紙に書いてあったのは以下の内容だけど、単にこれはワンタイムパスワードで、ノルウェーIDとオンラインバンキングパスワードと一緒に使いますよ、という内容。オンラインバンキングパスワードというのが、おそらく上で書いている郵便局で受け取る内容なのだろう。

Het et nytt kodekort med engangspassord. Det kan du bruke til å logge deg inn i nettbanken, sammen med fødselsnummeret og nettbankpassordet ditt. Du Bruker det også når du bestiller Bank ID fra Sbanken, og når du senere bruker BankID til innlogging eller signering.

VIKTIG!
Når du logger inn i nettbanken får du oppgitt hvilket kodekort du skal hente engangspassord fra. Kortnummeret finner du øverst i høyre hjørne på kodekortet. Når du blir bedt om å bruke engangspassord fra det nye kodekortet kan du kilppe og kaste det gamle.

For å beskytte engangspassordene mot kopiering er de dekket til. Skrap fram engangspassordet du blir bedt om å oppgi når du skal logge deg inn.

Du får automatisk nytt kodekort i god tid før du har brukt opp kodene.

Kodekortet er personlig og må oppbevares på et trygt sted.

Les mer om BankID de andre innloggingsmulighetene på sbanken.no. Velfg Hjelp nederst på siden.

使用可能の通知(申請から16日目)

結局IDチェック完了のメールが来たのが、金曜日の晩。月曜日の番にIDを渡して一時パスワードの手紙受け取ったので、4営業日かかったことになるのかな。長かったがやっとログインできる!

オンラインバンクへのログイン(申請から16日目)

自分のノルウェーID番号、一時パスワード、そして別で送られてきていたコードカードを使ってオンラインバンクへログインする。
ログイン方法はコードカード(kodekort)で。

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ログインすると、新しくパスワードを設定する。

そして、規約への同意や、銀行カードの注文を行う。
銀行カード、これはキャッシュカードかつVisaデビッドカードとして使えるのだけど、なぜ別で「注文する」のかは謎。
注文しないで使う方法はあるのだろうか?
注意が必要なのは、これは年会費が250クローネかかります。前の記事で比較してる通り、他の銀行もだいたいそんなもんで、むしろS'bankenの250クローネは少し安いです。


これで完了!あとは銀行カードの到着を待つのみ!

銀行カードの到着(申請から23日目)

注文してから一週間で銀行カードが到着しました。
これでようやく普通に支払いができる!

Sbankenは専用のATMやオフィスがないので、他の銀行のATMを使ってお金をおろすのだけれど、手数料はかからないです。
しかし問題は、ATMでの現金の預け入れができないので手元に現金があっても口座に入れることができない!
これはびっくりしました。キャッシュレス進みすぎだろう。他の銀行から送金という形で入れることは可能だけど、手数料が結構かかるみたいなので、手元で現金として使うしかないみたい。
日本から現金でお金持ってきた人は注意です。


以上がノルウェーでの銀行口座の開き方でした。
しかし、この後問題が発生、結局BankIDが発行されないという問題が起きました。これは別記事でまとめます。